吉野研究室の評価
どんな研究をしていましたか?
がん患者の血液中に稀に存在する血中循環腫瘍細胞 (CTC)を1細胞ずつ単離し、中に含まれているDNAを抽出後、遺伝子に変異があるかを解析する研究。
研究に対して十分なサポートは得られましたか?
研究活動の進捗状況を確認する報告会が隔週であり、その際にデータの評価や今後の実験方針を担当教授と決める機会があった。教員からはその際に指示は受けられるが、明確な回答ももらえない場合もあった。実験の細かな内容は教授ではなく、おもに助教が確認していた。しかし費用のかかる実験などは最終的に教授の判断が必要となるため、教授が学生のテーマについて学び、学生とともに研究方針、方法から話し合う必要があると感じた (助教を介することも必要だが、教授と1対1で話し合う場も必要と感じることが多々あった)。
設備面においては特に問題はなく、研究を円滑に行うことができた。しかし、最新の機器を用いることで、最新の論文で使われている手法を取り入れることが可能であったと思う (予算の都合上何年も使われた機器を使用することがほとんどのため)。
どのような点で成長ができますか?
研究は基本的に1人1テーマであり、他の学生と被ることはなかった。そのため研究を進める上で必要な知識や技術は自分で身に着ける必要があり、実験計画も自分で決めなくてはならなかった。そのため、任された研究に対する責任や計画を立てて行動する意識などは身に付いたと感じ、成長できたと感じた部分である。また後輩の指導を介して、コミュニケーション能力や教育方法についても学べたと思う。
コアタイムはありますか?
あり
休日や一日の流れについて教えて下さい
土日、祝日は基本的に休みで友人と遊びに行ったり、趣味に時間を費やしていた。コアタイムのある平日は10時には研究室に行き、午前中に事務作業、実験準備、調べものなどを行っていた。午後は実験をして、データをまとめて、18時にだいたい帰っていました。実験が忙しい日には10時間以上研究室にいる日もあり、作業が終わらない時には家に持ち帰って続けることも多かった。
就活・進路について
就活は行いにくい研究室でした。インターン、面接、説明会などで研究室を休む際には教授への連絡は必須でした。また、休む日が何日も続くと教授から注意されるため、インターンなどは短期のみで、長期インターンはほとんどできない。
卒業生の主な進路先は食品、医療機器、機械系、化学系の研究職、コンサルティング会社、銀行、IT系、博士過程への進学などでした。
研究室の全体的な感想
貴重な経験を色々とさせてもらったので、研究室にいれたことはとてもよかったと思う。コアタイム、実験の報告会やゼミなど期限に追われることが多く、つらいと思うことも多かった。しかし他の学生との交流や実験は非常に楽しかった。
追加の質問
院試についてアドバイスがあればよろしくお願いします。
院試は受けていないが、推薦はもらえた。推薦をもらえるのであれば、もらうべき。他の大学の院試はそこまで簡単ではないのである程度の覚悟は必要。情報戦なので、進学したい大学で知り合いを作るべき。大手企業への就職を狙うのであれば、旧帝大や早慶レベルの大学でないと厳しい (無理ではない)。なので学歴ロンダリングはやっても損ではない。日本での就活は未だに学力、大学名重視だと感じた (上述の大学院へ進学した学生の方が有名企業へ就職している)。
修士過程進学者は修士号を取得できていますか?
出来ている
博士過程進学者は博士号を取得できていますか?
出来ている